以前、スピードメーターの記事を,このブログで取り上げたことがあります。
その時の記事↓
古典式スピードメーター その3
その際、取り上げた「スピードメーター」は少年がジュニアスポーツ車などに
取り付けるものがほとんどの稚拙?なメーターでした。
ところが,その記事は少年時代の憧れ、あるいは思い出を呼び起こすことになったようで
私のブログ記事の中でも、特に反響の多い記事になったのでした。
その際、取り上げた「スピードメーター」は少年がジュニアスポーツ車などに
取り付けるものがほとんどの稚拙?なメーターでした。
ところが,その記事は少年時代の憧れ、あるいは思い出を呼び起こすことになったようで
私のブログ記事の中でも、特に反響の多い記事になったのでした。
その時、実は取り上げたかったのですがサンプルが見つからなかったものに
フランスのユーレー社のメーターがありました。
フランスのユーレー社のメーターがありました。
今回は友人のS氏からの預かり品を,ご紹介します。
フランス ユーレー社の物ですが・・・
残念ながら「古典式スピードメーター」ではなく距離だけを表示記録する、
いわゆる「トリップメーター」です。
パッケージは当時の変速機などと同じようなフランスの地図をあしらった
お洒落なものになっています。
当時の「他社の」トリップメーターを知る方は
「スポークに金具を付けてメーターの歯車を回す方式のやつね!」と思われるかもしれません。
「スポークに金具を付けてメーターの歯車を回す方式のやつね!」と思われるかもしれません。
これは、ほぼ同時代と思われるマテックス社のトリップメーター。
「スポークに金具を付けてメーターの歯車を回す方式のやつ」で左下の取り付け
ステーの内側に梱包されている金具をスポークに取り付けます。
その金具がホイールが回転するごとに本体のギヤに当たって
トリップメーターを駆動する仕組み。
今回のサンプルの付属品と説明書。
今回のユーレーの物はマテックス社のものとは少し仕組みが違います。
まずは2枚目のメーター画像の上にあるリングをハブ軸を中心にスポークに
取り付けます。
このリングの外周にはミゾが付けられています。
またメーター本体にも外周にミゾがつけられたパーツがあり、
その二つをゴムベルトで結ぶ仕組みになっています。
こうしてホイールの回転をメーターに伝えています。
マテックス式は金具が本体のギヤに当たるたびに音がして意外に気に
なるものですがユーレーのゴムベルト式なら、このような音は防ぐことができます。
今回のサンプルは距離しか表示できずスピードを表示することはできませんが・・・
実はユーレーには多種多様なスピードメーターがカタログに載っています。
画像は1978年のユーレーのカタログの表紙。
中を覗いてみると・・・
ジュビリー,アルビーなどの変速機と一緒に上の画像のような多くのメーターが
掲載されています。
ただ、これら全てが自転車用と言うわけではないようです。
スピード表示が優に100キロを超えるような物があるようですからモーターサイクルや
モペット用の製品も多いようです。
ちなみに、今回のサンプルのトリップメーターは掲載されていませんでした。
このカタログ(1978)より古いものなのか、新しいものなのか?
そうそう、今回のサンプルの箱の横にはこのような表示がありました。
いろいろ突っ込みどころもありそうですが・・・
「650-700」の表示が有りますからホイール外径の違いは,あまり気にしていないようです。
※9月3日追記 コメントをいただきました。
ユーレーのトリップメーター本体のプーリーには2段の溝があり、それをかけ替えることにより
タイヤ周長の違いに対応しているのだそうです。
ユーレーのトリップメーター本体のプーリーには2段の溝があり、それをかけ替えることにより
タイヤ周長の違いに対応しているのだそうです。